身近に「パニック障害」「不安障害」の人がいる方へ

はじめまして、りんごです。

私は重度のパニック障害不安障害(完全に家から出れない)から心療内科、薬をほぼ使わずに回復した人です。

この記事を書いている私をもっと知りたい方は、プロフィールからご覧ください。

この記事にたどり着いたあなたは、身近な誰かを思ってここを開いた優しい人だと思います。

その気持ちは本当に素敵です。

そしてその優しさだけで、すでにその人の支えになっています。

ここでお話しするのは、私自身がパニック障害・不安障害を経験して感じたこと。

あなたの大切な人にそのまま当てはまるとは限りませんが、少しでも「寄り添うヒント」になれば嬉しいです。

目次

パニック障害・不安障害って、簡単に言うと「心が限界だったよ」のサイン

医学的なことを考える必要はありません。

経験者として言えるのはただひとつ。

「本人が気づかないうちに限界まで頑張り続けて、身体と心が悲鳴をあげた」

それがパニック障害・不安障害だということ。

弱いからでも、努力不足でもありません。

ただ、その人なりに限界まで走ってしまっただけ。

限界値もスピードも人によって違う。

だから比較してもしかたない。

実際に起こることは、外から見ても理解しづらい

昨日できたことが今日はできない。

コンビニには入れるのに、スーパーは怖い。

電車は乗れるけど、バスは無理。

こんな事もありえちゃいます。

「どうして?」と聞かれても、本人にも分からないことがあります。

そして本人は、その理由が分からない自分にさらに不安になります。

だから、あなたの「分からない」の方が正解なんです。

回復は「階段を上がったり下がったり」しながら進む

一段上がって、一段下がって。

二段上がったと思ったら一段落ちる。

私の場合はその繰り返しでした。

でも、ある日ふと「あれ?できてる」と感じる瞬間が来ます。

そこから回復が一気に加速することが多いです。

大切なのは、「直線で回復しないのが普通」だと知っておくこと。

じゃあ、身近な人はどう寄り添えばいい?

私の答えはひとつです。

「その人の“今”を大切にする」こと

心配することでも、治そうとすることでもありません。

昨日できたことと比べない。

「前のその人」と比べない。

「こうあるべき」というイメージに寄せようとしない。

ただ、「いま目の前にいるその人」を見てあげる。

たとえば昨日入れたコンビニに今日は入れなかった時。

  • 心配:「昨日は行けたのにね、次は行けるよ」
  • 大切:「そっか、今はいけないんだね。どうする?帰る?」

この違いです。

どちらも優しい言葉だけど、前者は“以前の姿”に戻そうとしてしまう。

後者は「今日のその人」をそのまま受け入れている。

これが、経験者として感じた最大の違いでした。

あなたが絶対に覚えておくといい3つ

  • 決めつけない
  • 押し付けない
  • 否定しない

この3つをしてくれたら、それだけで安心できます。

分かろうとしなくていい。「分からない」は最高の寄り添い

私は「分かるよ」と言われるより、分からないけどが、一緒にいてくれた人に救われました。

経験していないあなたが分かる必要なんて、どこにもない。

ただ、そのまそばにいてくれる。

その距離感が一番支えになりました。

もし何かしてあげたいなら、いちばんのおすすめは「笑うこと」

笑うって、本当に強いです。

あなたが笑うと、その空気がそのまま相手に伝わります。

笑わせる必要はない。
あなたが楽しいことで笑うだけでいい。

私が回復したとき、一番近くにいた人は「ただよく笑う人」でした。

その人の明るさが、私の回復を大きく支えていたと今なら分かります。

発作が出たときは、ただそばにいてあげるだけでいい

「落ち着いて」
「どうしたの?」
「何が怖い?」

そんな声かけは必要ありません。

ただ隣にいて、「ここにいるよ」と伝えてあげれば十分。

もちろん、必要な時は医療を頼ればいい。

あなたが全てを背負う必要はありませんし、そのままを受け入れられるならそれだけで。

ここが一番伝えたい

パニック障害・不安障害は、誰かのせいで起こるものではありません。

その人のせいでもなく、寄り添うあなたのせいでもない。

ただその人が、気づかないうちに限界まで頑張りすぎてしまっただけ。

そして今は、ゆっくり戻っていく途中にいるだけです。

だからもし、寄り添うあなたがしんどくなる瞬間があるなら、どうか立ち止まってください。

距離を置くことも、逃げることも、悪いことじゃない。

むしろそれは、あなたがあなたを大切にするという

とても健全で、あたたかい選択です。

寄り添う側が元気でいること。

それが、その人にとっていちばんの“安心”になります。

あなたが無理をして倒れてしまうより、笑っていてくれることのほうが、どれだけ救いになるか分かりません。

そして、ここまで読んでくれたあなたは、すでに充分すぎるほど優しい。

ここにたどりついた時点で、もうあたたかい人です。

誰かを大切にしたいと思えるあなた自身を、どうかいちばん大切にしてあげること。

それが、その人の回復にも、あなたの人生にも、静かに良い方向へ響いていくと思っています。

ここが一番伝えたい

この障害は、誰のせいでもないんだと思います。

もちろん、その人のせいでもないし、あなたのせいでもない。

人間関係はかんけいありますが、誰かのせいでもないでしょうね。

ただ、たまたま無理が重なって、心と身体がちょっと「休みたい」って言ってるだけ。

もしあなたが寄り添う中で、ふっと疲れたなって思う瞬間があれば、無理しなくていいと私は思います。

あなたがストレスに思う事もそれはそれで違う。

距離を置くのも、立ち止まるのも、ぜんぶ自然なことだし、それで関係が壊れるわけじゃない。

むしろ、あなたがあなたのペースでいてくれるほうがお互いにとって心地いいはず。

寄り添おうとする気持ちはすでに素敵だし、あなたが元気でいられる時間も、その人の安心につながっていくと思う。

だから、大げさに何かしようとしなくて大丈夫。

ただ、相手が助けてほしいこれを言って来たら助けてあげてほしい。

たぶんこれが言えない人の方が多いような気がするから。

あなたがあなたでいてくれればいい。

ここまで私の文章につき合ってくれた時点で、あなたはもう充分あたたかい人だと。

※このブログサイト内に書かれている発言や文章は、パニック・不安障害(重症化)を経験した私個人の体験に基づく記録や感想です。医学的な根拠や治療効果を保証するものではありませんが、同じような状況にいる方にとって、少しでも気づきや手助けになればという想いで書いています。医療や薬を否定する意図はまったくありません。それぞれに合った選択があると思っています。症状や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。

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