
薬をほぼ使わなかった4年間で取り組んだ事と考え方【考え方編】
私が回復のためにやってきた事
- 生活習慣は大事
- 食事で身体は出来ている
- 運動は最高の回復
- 人間関係こそカギ
- 日々、学び
- 【思考という名の脳改善】◀
ちょっと小話。
まずは
- 「健康意識」
- 「したい事しまくる意識」
です。
といいますのも、この考え方、パニック障害、不安障害の回復には欠かせない意識だと思ってます。
パニック障害不安障害になって自分の健康を本当に見直しました。
自律神経を整えるための土台には、やっぱり健康意識が欠かせないのも事実。
特に私みたいに家から出られなくなるくらい悪化したら、睡眠・食事・運動といった基本がぐちゃぐちゃで、そもそも体が整う準備ができていないので、思考を変えたとしても体が悲鳴を上げてしまっていました。
ただ、ずっと健康意識ばかりに囚われるのもストレスで、しんどかったんですよね。これも良くないと。
私が体験して強く感じたのは、土台としての健康意識を整えたうえで、最後に症状に大きく影響し回復に左右する大きな要素は「どう生きたいか」だということ。
みんなと一緒でいる必要はない、ただ、自分自身に嘘をつかずにあなたでいるだけ。
パニック障害不安障害って人間関係が関係してるというお話をした通り、パニック障害・不安障害ってあなたでいられない生き方をしている可能性がおおいにあるんでよね。周りに影響されて。
だから大切なのは、「土台の健康意識→自分の生き方、考え方を見直す」の流れをちゃんとつくってあげる。
健康意識だけでも、回復はすると思います。
ただ、私は再発する可能性が高いんじゃないかなって。
大事なのは「健康意識」と「したい事しまくる意識」。
健康を追いかけすぎて苦しくなるのではなく、その中に今の自分を受け入れて、楽しみや心地よさを積み重ねていく、それが増えてくると、したいことが見えてくる、そのしたい事を追求しながら日々を送る。これが、結果的に回復に繋がっていたのではと思っています。
したい事って大きく聞こえるかもしれないですが、何でもいいんですよ?朝起きて歯を磨きたいか、顔を洗いたいかレベルで。
パニック障害や不安障害は、「考えすぎ」のクセが自律神経を乱してしまう部分が大きいですし、そもそもの根本的な原因にアプローチしないと発作が起きてしまう。楽しい事や自分がしたいことをするってこの根本的な原因を癒してあげる事だと思ってて、しかもしたい事って余計な事考えないんですよね。何も。したいだけだから。
だからこそ、私はパニック障害と不安障害になった事で、自分との向き合い考え方を改める必要があったのかもしれないと思っています。
ドクター・ペッパーおばあちゃんしてますか?
めちゃくちゃ有名なおばあちゃんなのですが、ドクター・ペッパーを1日3本飲むおばあちゃんしってますか?100歳を超えてます。今もご存命かはさだかではありませんが、私の記憶が正しければ120歳まで生きてるはずです。
そのおばあちゃん、医者に「もしそのまま続けたら健康にかなり悪く、死に至る可能性がある」と忠告されたそうですが、「その医者の方が先になくなったわ」というジョークをかますようなおばあちゃんです。
どうでしょう、健康を意識だけを意識していたらとっくにドクターペッパーやめてますよね?
結果として愛してやまない「ドクターペッパーを飲む」という時間を選択した。
もちろん、ドクターペッパーを飲んだから長生きしたとは言いませんよ。
ただ、大切なのは「健康のために我慢する」ことよりも、自分にとっての心地よさや楽しさ、嬉しさ幸せを選ぶという考えですよね。たらればではございますが、これが出来ていれば私はパニック障害不安障害になっていなかったと思います笑
どこか窮屈に生きていたと。
結局、人生を形づくるのは体力そのものよりも「どんな思考で毎日を過ごすか」。
パニック障害や不安障害を経験したからこそ、私は「健康=思考の質」かもしれないと実感しました。
身体に良いことを積み重ねるのも大事。
しかし、それ以上に「自分をゆるめて楽しむ」思考を持てた人のほうが、結果的に強くてしなやかに生きられるんだと思います。
パニック障害不安障害が拭えない内はやはり、健康意識必要だと私は思います。
なぜならメンテナンスが必要だから、休養が必須だから。
ある程度回復してからは、結果的に「自分をゆるめて楽しむ」が私にとって一番楽で、再発しなくなった考えでした。
つまり、何を我慢するかより、どう楽しむかを選ぶ思考。
こういう思考の好転が回復や同じ道をたどらない事に一気につながったりしました。
あなたはどう考えますでしょうか?
⑥思考という名の脳改善
私が4年間で特に役に立った考え方について話していきます。
次の事は、習慣と言うか歯磨きみたいに当たり前になってる事です。
笑う(エネルギーをゆるめる)
とにかく笑うこと。笑うって最強だと思って下さい。
どんな薬より効果があると思ってください(医学的根拠はもちろんありません。
ただ、そのくらいすごいです。
自分が笑えるもの(エンタメや動画)を見るのも良いですが、日常の中でなんでも笑ってみてください。
「今日ご飯美味しい、フフ」「布団気持ちいい、ハハ」「よし今日も1日始まるぞ、へへへ」
これで十分です。
笑うと自律神経は自然にゆるみますし、無理にでも笑ってみると脳は「安心していい」と錯覚してくれるんです。
無理にでも笑ってOK。
大切なのは「笑おう」とする事。
笑いにかなり助けられました。
1日1楽(小さな楽しみを貯める)
パニック障害・不安障害の時期って、毎日が本当に楽しくないですよね。
特に重症化すると「いつ発作がくるのか」「この先どうなるのか」という不安ばかりで、楽しさなんて感じられませんでした。
だから私は「1日1楽」を意識しました。
小さなことでいいので、必ず1つ「自分が楽しいと思えること」を入れる。
今日は好きなお菓子を食べよう、今日はお気に入りの音楽を聴こう、今日はポカポカの布団でゆっくり昼寝しよう、ベランダで優雅にコーヒーでも飲もう。
そんなレベルでOKです。
不安の中にあっても「楽しみをつくる」ことが、私にとっては回復の大きな支えになったとおもいます。
慣れれば自然に出来るようになって楽しさで溢れかえります。
まぁいいんじゃね精神(力を抜く)
これは私にとって今でも根付いてるかなり大事な考え方でといいますか、本質がこれだったので助かりました。
昔からこんな感じで、、、でもいつしかそうじゃなくなった自分を追い込んでたんですよねー
あ、そういえばいつからこんな息苦しくしてたんだろうって。
とにかく、パニックになろうがならないであろうが
この世の終わりであろうがそうでなかろうが
「まぁいいんじゃね?」という考え方で生きるといい感じになれますよ。
ありのまま、大事です。
眠い時は寝るみたいな。
話したくない時は話さない。
ちょっと休みたい時は休むのような。
ポジティブ誤解の修正(前を向く姿勢)
無理にポジティブになる必要はもちろんないとおもっています。
ただ、だからといって無理にネガティブに居続ける必要もないんですよね。
多くの人が勘違いしているのは、「ポジティブ=いつも明るく元気で、何があっても笑顔」という考え。
でもそれは違います。
ポジティブは「現実を受け止めた上で、少し前を向ける姿勢」の事だと。
誇張され過ぎていますよね。
たとえるなら、
- 世間で勘違いされてるポジティブ:真っ暗な部屋で「明るい!明るい!」と無理に言い張るようなもの。
- 真のポジティブ:暗い部屋でも「電気のスイッチどこかな」と探そうとする姿勢
落ち込むときは落ち込んでいい。
嘆きたければ嘆けばいい。
でも、ずっとそこに留まる事は回復につながらなかったんですよね。
結果として私は何も変わりませんでした。
少しずつでいいから前を向くことが、これが回復に繋がっていきます。
私はその1歩を少しづつ進んできたのだと思っています。
ポジティブってすごく大事ですが、①と勘違いしてる人が多いからしっくりこないんですよね。
本当に出来ないのか?(不安フィルター外す)
パニックや不安というフィルターを通すと、「できないこと」がどんどん増えてしまいます。
でも私はある時期から、「本当に出来ないのか?」と自分に問いかけていました。
たとえば「コンビニスイーツを買いに行きたい、でも出来ない」と思ったとき。
そこで「ほんとに無理?」と疑ってみる。
もし本当に無理ならやめてもOK。でも、実際にはフィルターを通しただけで行けちゃうことも多いんですよね。
行けないときは「靴を履くだけ」で十分。次は玄関を出るだけ。
その次はコンビニの前まで。
そんな感じで毎回「本当に出来ないの?」を優しく自問自答してあげる。
そんな風に少しずつコンビニスイーツを手繰り寄せました。
このちょっとの積み重ね大きいと思います。
どうなりたいのか?(戻らなくていい)
パニック障害不安障害になる前の自分に戻ろう戻ろうとすると、しんどかったんですよね。
前に戻らないとダメというか、環境も、生き方も、人間関係も。
全然そんな事ありませんでした。
実際には、発症をきっかけに気づいたことや、新しく身につけた考え方や習慣は、確実に自分を回復させてくれただけでなく、成長させてくれたんですよね。
だから大事なのは前の自分に戻ることではなく、今の自分を好きになる事。
スマホだけでなく、自分もアップデートできちゃうんですよね。
好きを増やす(安心の基地をつくる)
これは、自分の「好き」で周りを固めていくイメージです。
これは度々別の記事でお話してる通り。
ほんとになんでも。
ものでも、空間でも、空気でも、時間でも、自分の好きを知る事大事です。
モノで言うなら、部屋を見渡すと「ただあるだけの物」や「好きじゃない物」も存在していた事があって断捨離したんですよね。これはお話した通り(引っ越しの話)。そして、そこから増えるものは好きなモノだけ。
この好きの意識が直接回復に関係したかは分かりませんが、こういう考えって「したい事しまくる意識」に近いんですよね。
ちなみに私は回復にもかなりつながってたと信じています。
他人ベースOFF(自分を優先する)
「誘われたから行く」「断れないから付き合う」「迷惑かけちゃいけないから我慢する」…
こんな風に「他人ベース」で生きていませんか?
私はパニック障害・不安障害が、この「他人ベースの生き方」とも深く関係していたと思っています。
あなたはあなたでいい。多少迷惑をかけても結構大丈夫です。
むしろ人は「助けさせてもらうことで嬉しくなる」ことだってあったり。
だから、他人ベースをOFFにして、自分ベースで選んでみるの大事なんですよねー。
まずは今日ひとつだけでもいいので「自分が心地いいからそうする」という選択をしてみてください。
それが回復にもつながっていきます。
マイナス吐かない(言葉を整える)
マイナスは思う分は勝手です。
ただ、吐くのはおすすめしません。マイナスを吐くとマイナスがいかなる形で返ってくる事を知っちゃったのでマイナスを自分から出すのをやめましたね。
居心地が悪い人間との距離感の話をしましたが、自分以外の人間は変える事が出来ないので自分が変わるだけで気分変わるし、周りも変わります。
吐いた瞬間にその言葉を自分が一番聞いてしまってるんですよね。
気分が変われば、回復の流れも自然と生まれます。
考え方まとめ
私がパニック障害・不安障害の回復の中で大事にしてきたのは、特別な治療法よりも「毎日の考え方」でした。
- とにかく笑う → 無理にでも笑ってみるだけで気分が軽くなる
- 毎日小さな楽しみ(1日1楽) → 不安の中でも楽しみを見つける習慣
- 「まぁいいんじゃね」精神 → 力を抜いて受け入れるスタンス
- 無理にネガティブにもならない → 現実を受け止めて少し前を向く姿勢
- 本当に出来ないのか? → 不安フィルターを外して小さな一歩から
- 「好き」を増やす → 安心できる“好き”で生活を固める
- 他人ベースの思考OFF → 自分を優先する選択を増やす
- マイナスを吐かない → 言葉が自分を一番傷つけるから
どれもすぐに完璧にやる必要はなく、ひとつずつ意識しただけでも回復の土台になります。
私が4年間かけて学んだのは、症状に効く裏ワザではなく、「どう生きるか」というスタンスそのものが回復を左右するという事は間違いないとおもっています。


