
身近に「パニック障害」「不安障害」の人がいる方へ

はじめまして、りんごです。
私は重度のパニック障害不安障害(完全に家から出れない)から心療内科、薬をほぼ使わずに回復した人です。少しでもヒントになればと思います。
この記事を書いている私をもっと知りたい方は、プロフィールからご覧ください。
この記事に辿り着いたあなたは身近に「パニック障害」「不安障害」の人がいて、どうにか寄り添ってあげたいと思っている心優しい人なのかもしれませんね。
その気持ち、本当に素敵です。
この記事では、私自身の経験をもとに「私だったらどう接するか」「どんな寄り添い方が助けになるか」をお話ししていきます。
ただ、初めにご理解頂きたいのは、ここで書くのはあくまで「私が経験した事」であって、あなたの身近な人にも当てはまるとは限らないという事。
ただ、共通するのは鼻水には鼻水の薬、安静にしとけば治る…わけではありません。
人によっては症状も気持ちも性格も違うので、「これが正解」という治し方はないと思ってください。ただ、私の経験談も踏まえ少しでもヒントになればと思っております。
では、さっそくいきましょー。
私が思うパニック障害と不安障害
ご存じかもしれませんが医学的には、脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)や自律神経のアンバランスが関与していると言われています。そのバランスを崩す要因として、慢性的なストレスや過労、睡眠不足などの生活習慣が大きいと考えられていますよね。
でも、実際に経験した私からすると、
「今日はセロトニンが足りてないな」
「自律神経が乱れてるわ」
なんて自分で分かるわけがないんですよね。
たぶん、パニック障害不安障害出ないあなたもそうだと思います。
「今日は血行がいい、タンパク質の流れがいいな」なんて普段わかりませんよね。
結局、本人にとってはもっと感覚的なものが全てで、それも自分で感じ取るしかない。
私の体感としてはシンプルに言うと、「溜まっていくストレスに気づかず、身体が悲鳴をあげた状態」がパニック障害・不安障害と名付けられただけ。
自分で言うのもなんですが、身体が、心が、限界だったんですよね。気づかないうちに。
診断名がどうであれ、パニック障害も不安障害も結局は「心が限界だよ」と訴えているサインだと私は思っています。
もう無理ですって言うサイン。
これは「特別な人だけの病気」ではなく、誰にでも起こりうることなんですよね。
身近な人がそうなったとき、「弱いから」とか「努力不足だから」ではなく、「あ、心が限界まで頑張ってしまったんだな」と受け止めてほしい、それを今その人なりに回復している状態。
ちなみに、その人は限界を超えちゃった状態です。
あなたの限界の感覚ではなく。その人の限界域です。
限界も人それぞれ。
そんな人が身近にいると思ってください。
だからこそ、薬や通院だけでなく、その人に合った回復方法をする必要があると私は思っています。
私は初期症状が思い返せばありました
恥ずかしながら私は初期症状にきづいていませんでした。
初期症状は身体の痛み(背中)と、朝起きても疲れが全く取れてない。
いくら寝ても眠いとい症状でしたね。
最初は分かりづらい違和感がありました。ちなみにこの症状も、ストレスの蓄積だと私は思っています。
そして、積もり積もって、やがて代名詞とも言えるパニック障害の「発作」へとつながったのだと。
突然「息が苦しい」「心臓がバクバクする」「意識飛ぶかも」といった発作が出たり、理由のない不安に襲われたりする。
そして意味不明な事に、できる日とできない日があるということ。
どういうことか、
- 昨日は電車に乗れたのに、今日はまったく無理。
- 近くのコンビニには行けるのに、隣のスーパーは怖くて行けない。
そんな、傍から見れば訳が分からないことが、日常的に起こります。
これは一度でも発作を経験してしまったからだと私は思っています。
しかもシチュエーションは似ていても、根本的な原因は人それぞれです。
生活習慣、ストレス、人間関係、環境、体質など…同じ症状に見えても背景はまったく違います。
だから回復の程度も「どれだけ周りが心配するか、サポートしたか」ではなく、最終的には本人がどう向き合うかにかかっていると思います。無理はしないことです。
そして、人それぞれと言った様に自分の障害と向き合うのに時間がかかる人もいれば、そうでない人もいます。
向き合う受け入れる事に気づいて、行動に移して回復していく時間も人それぞれ。
1週間で落ち着く人もいれば、10年以上かかる人もいる。
「いつ発作が起きるか」「治っているのか治っていないのか」正直、本人ですら分からないんですよね。
そして、医者も分かりません。
それでも向き合うしかない、受け入れるしかない。
私は、この障害はそういう不確定さや不安と恐怖と「共存していくもの」だと思っています。
もしあなたがパニック障害不安障害の人と寄り添っていきたいなら、まずはここを理解したほうがいいかもしれませんね。
パニック障害が回復していく感じ
私は家から完全に出れなくなるまで、悪化しました。まぁ、今なら「悪化させた」が正解です笑
そこから回復するまでは決して、一歩一歩着実に回復した感じは私の中ではありません。
調子は上がっては下がりを繰り返します。
例えば、階段で言うなら1段上がって1段下がり、2段上がって1段下がり、3段上がって1段下がりみたいな感じです。
グラフにするならこんな感じです。


かなり極端に書きましたが。もっと波形は細かくアップダウンしてます。
ただこれ、私は家から出れないほどだったのでこんな感じだったのかもしれません。
たぶんですが、あなたが寄り添いたい人も直線で回復傾向になるとは考えない方が良いと思います。直線的に上がって言った方がもちろんいいですし、そうなる人もいるかもしれません。
ただ、昨日できた事が、今日できないとか普通に起こりうるんですよね。
そして、ある日急に「あれ?できる..障害なくなった?」という感覚になる日が来ます。
これは私の体験談で、「あれ?出来てる。」みたいな感覚です。
そこからは一気に回復すると思います。
そしてよく「パニック障害不安障害は治らない」と聞いた事がありますが、私はそうではないと思っています。
ざっくりですがここまでが私が思う、パニック障害、不安障害です。
では、実際にあなたが「パニック障害」「不安障害」の人とどうやって寄り添うのがおすすめか紹介します。
私は答えは1つしかないと思っています。
「大切にしてあげる事」です。
私がベストだと思う寄り添い方「大切にしてあげる」
大切にしてあげるなんて当たり前じゃないか!と思うかもしれませんが、それはあなたの物差しで測った「大切」かもしれませんよ。
心配とは違いますよ。大切です。
相手の軸で寄り添う事が出来るかと言う事。
ちなみに、一緒に心療内科で診察を受けたとこはありますか?
もしないなら一回、ご一緒するのもありかもしれません。
私は1人でしか診察を受けた事がないのでわかりませんが、たぶん専門医に相談すると下記のような事を言われると思います。
- 分かろうとしすぎなくて大丈夫です
- 否定せずに受け止めてあげてください
- できないことより、できたことを見てあげてください
- 安心できる環境を一緒につくってください
- 治そうと急がせないでください
- 支える人自身も休んでください
これらは私が言いそうだなと勝手に想像したものなので、実際に専門医が言ったものではありません。
ただ、たぶんですがこれらと似たような事言われると思います。
特にあなたにとって⑥番重要です。
これらの内容を「心配」と捉える人がいるんですよね。
心配になると、普段そんな事しない人がいきなり心配するようになったら逆にしんどかったんですよね。もちろん、ありがたいですが。
なんていうか、初発作が出るまでに症状はあったのに、「発作が出始めたら心配しはじめた」、前に戻らないといけないというプレッシャーというか、心配と大切って似ているようで違うと私は思っています。
心配してくれるのはありがたいのですが。
パニック障害・不安障害の人に寄り添いたいなら、「心配」よりも「その人自身を大切にしているか」が重要です。
私は経験上、大切にしくてくれてないと感じる人とは距離を置いた事もあって、実際にその環境になって生活し、回復したので、「大切にされてるか」はかなり重要だったと思っています。
では、私が思う大切とは
私が思う大切とは、「前と変わらなず、同じ接し方を続ける事」ではなく、「心配する事」でもなく、「今、目の前にいるその人をちゃんと見ていること」だと思っています。
どういうことか。
障害があるかないかで比べるのでも、あなたが抱くその人のイメージ像に近づけようとするのでもなく、ただ「今そこにいるその人」と接すること。
たとえば、あなたが寄り添いたい人が下記のシチュエーションであなたに声をかけてきたなんて言葉をかけますか?
シチュエーション
あなたはパニック障害不安障害の人といます。一緒にコンビニに入ろうとしましたがその人は入る事ができませんでした。
さぁあなたはなんて声をかけますか?
補足:あなたはその人が昨日コンビニに入れたのをしっています。
正解はないのであなたが思った事、言葉を選んでみて下さい。
…
..
..
..
..
では私がいう「心配」と「大切」の違いを話しますね。
心配:「大丈夫大丈夫、いけなかったね。次は行けるようになるよ、きっと良くなるよ^^」
大切:「OKー^^どこいく?帰る?」
違い分かりますか?
心配は「元の状態に戻そう」として、どこか「以前のイメージ」に合わせ比べている感じ。これって頑張らないといけないって思っちゃうんですよね。
今の自分が違うみたいな。
一方で、大切は「今この瞬間の私」をそのまま見てくれている。
比べる事もなく、押し付ける事もなく、「今はいけないのね、わかったよ^^」でおわり。次にいけるいけないとかなく、その瞬間のその人だけを見てる感じ。
これが大切と心配の違いだと私は思っています。
パニック障害不安障害の人との接し方に限った話ではないかもしれませんが、大切にするって「その人をどれだけその人のままで受け入れられるか」だと思ってます。
そして、私はこれがパニック障害・不安障害の人へのおすすめの寄り添い方で、これができないのであるなら寄り添うというよりは気にかけてあげるぐらいの距離感にいた方がその人の為でもあるし、あなたの為でもあります。
「分からない」が当たり前
あなたはパニック障害、不安障害の人の事、症状などどんなに上手く例えられたとしても全く分からないと思います。
私も経験しないと全く分からなかったと思います。
当事者の私もずっと、「意味が分からない、どうなってるのオレの身体」と嘆いていました笑
例えばーー
- 鼻が詰まるん
- 咳が止まらない
- 頭が痛くて、ぼーっとする
この様にあなたが経験した事があるであろう症状とは全く別物だからです。
昨日はコンビニに行けたのに今日は無理、電車には乗れるけどバスは無理、見た目は元気でも玄関を出た瞬間に発作が出る…。なのに検査しても異常はない。そんなことが本当に起こるんですよね。
いつも通りの私を見て、運転をお願いされて運転し、渋滞につかまって発作が出たとか。その時、運転を託した人は唖然としてたり。
私も当初はそれなりに説明していたのですが、理解されなさ過ぎて説明すらめんどうくさくて「パニック」っていってました。
私は発症から4年間で「この人分かってるな~」と思った人はいません。
心療内科の先生もすごく話をきいてくれますし、受け答え最高ですが、どこかこういうテンプレの受け答えなんだろうなと。
こればっかりは経験しないと分からないと私は思っています。
無理に「分かろうとしない方がいい」
個人的には無理に分かろうとしない方が良いと思っています。し、分からないのに分かるって言わない方がいいです。
分からないなりに、ただそばにいてくれる事。
ちなみに私がすごく助けられた人は自分から「全然わかんないわ」って言ってくれました。
ただ、「分からないけど、一緒にいるよ」というスタイル。
本当にこう思ってたかは分かりませんが、私はそう感じました。
私は一番ありがたかったです。
寄り添いたいなら知っておくべき3つの事
この記事を読んでいる素敵なあなたに寄り添いたいなら、せっかくだからしてほしくない事があります。
大切にするとは別で、してほしくない事、しない方が回復するかもよって言う内容ですね。
パニック障害不安障害の人に共通するであろうNGな接し方を紹介しますね。
簡単です3つです。
- 決めつけない
- 押し付けない
- 否定しない
この3つ。
パニック障害や不安障害の人に接するとき、まず大切なのは「決めつけない」ことです。
「今日は大丈夫そう」「昨日できたから今日もできるはず」「この人はこういう人」と、あなたのさじ加減で判断しない事をおすすめします。
また「パニック障害だからこういうタイプ」「気合いで乗り越えられる」というラベルや根性論で押しつけるのも同じです。
あのですね、根性が大事な部分も実際あります。
恐怖に打ち勝つ的なシーンってあるんですよ。
最初の1歩とか。
ただ、私が回復したきっかけや、ここまで回復できたのは根性とはほぼ無縁でしたし、本人が一番わかってます。
症状や気分には波があり、その日その時で全く違います。
だからこそ決めつけずに「今のその人」をそのまま受け止めることが大切です。
そして、否定しない事です。
例えば、「気のせいだよ」「考えすぎ」「そんなの大丈夫」と言われると、一瞬は軽くなるようでいて、実は「理解されていない」「自分は弱いんだ」と本人を深く傷つける可能性があります。
パニック障害不安障害期ってかなりデリケートです。
かなりです。
まぁ、そもそもパニック障害不安障害じゃなくても、否定してくる人を側に起きたくないじゃないですか笑
不安や症状は、その人にとってまぎれもない現実。
たとえ外から見えなくても、本当に体も心もめちゃくちゃ苦しいんですよね。
見えない何かにずっと支配されてるような。
恐怖と不安が頭を駆け巡ってるんですよね。
否定するよりも「そう感じてるんだね」「不安なんだね」と受け止めてあげることや言葉でなくても思ってあげる事が大事。
正しい答えを出すことではなく、今の気持ちを否定しないでいる事。
それだけで十分な支えになります。
そして、あなたが本当に寄り添いたいと思っているなら、この3つをそれなりに意識した方がその人の回復につながると思います。
その人と一緒に出来る事
あなたが一緒に何かしてあげたいと思うなら、食事管理と、運動管理ですね。
あとは、「薬をほぼ使わなかった4年間で取り組んだ事と考え方【考え方編】」で書かれてある「大切にしていた好きな考え・行動」を一緒にしてあげて下さい。
ただ、私は、自分が経験したからこそ分かる事があって、このパニック障害不安障害の回復の方法は本当に自分が変わるしかないと思っています。
栄養管理や生活、運動もサポートできますが、恐怖と不安への1歩は必ずその人自身なんですよね。
本人が気付くと言いますか。誰かが気付かせるのではなく、本人が気付く。
なので、出来る事はしてあげて良いと思いますが、あなたはあなたのままで良いと思います。
寄り添いたいというその気持ちだけで私はすごく素敵だなぁと。
それでも何かしてあげたいなら、おすすめが1つあります。
それは「笑う」です。
一緒にいる時によく笑う人になってください。
笑う
その人の前でとにかく笑う事、楽しい事をする。
笑う事には絶大な効果があると思っています。
その人の背景として、「パニック障害」「不安障害」になったのはストレスの蓄積だと私は思います。
そして、これから寄り添いたいと思っている、あなたにもストレスを感じてほしくないじゃないですか。
ストレスを感じず、そしてなおかつ、身体にめちゃくちゃ良い事、それが、「笑う」です。
いっぱい笑ってください。
笑うといってもどうしたらいいかといいますと、あなたが笑うだけでいいんです。
笑わせるのではなく、ただ笑う。あなたが面白い事で笑う。自分が楽しい事をする。
最高にお勧めの動画があるので紹介しますね。
笑うが最強で最高なの分かりますか?
あなたも笑っちゃったでしょ?そして、幸せな気分になりませんでしかたか?
ただ、笑うんです。
とにかく笑う。
笑いは伝染します。
幸せは伝染します。
笑うって最高なんですよ。
寄り添うあなたが楽しそうにしておけばいいだけ。
笑う事は「パニック障害」「不安障害」の人だけでなく、人間に絶大な効果があると私は思っています。
医学的な話で言うなら
- 自律神経を整える
→ 笑うと副交感神経が優位になり、体の緊張がゆるむ。動悸や息苦しさが和らぎやすい。 - 脳内ホルモンの分泌
→ セロトニンやドーパミンが増えて、気分の安定や幸福感につながる。 - ストレスホルモン(コルチゾール)の減少
→ 不安や緊張のループを断ち切る効果がある。 - 痛みや不快感の緩和
→ エンドルフィンが出て、心身のしんどさが軽くなる。
もしあなたが笑うのであれば、これらの影響を与える事が自分にも相手にも出来るという事。
実はこれかなり回復した後に、回復した理由が身近な人にもあるのではないかと思って、、、
私が一番一緒にいた身近な人の特徴を書き出してた時に、最初に書いた特徴が「ゲラ」だったんですよね。
その人、ほんと良く笑う人で。※ゲラ:なんでも笑う人、ツボが浅い人
その人の素敵な一面が私が回復するサポートを無意識にしてくれてたんだと確信しました。とびっきりの感謝ですよね。
なので、すごくおすすめです。
身近な人が発作を起こしたら
発作が起きた時、抗不安薬をあげるのが一番いいですね笑
本人よりも早く薬を渡す笑
もしくはその人が普段やってる発作対策を一緒にしてあげるとか。
実際、発作そのものを止めることは誰にもできません。
だから「どうしたらいいか」の正解は、無理に何かすることじゃなくて、そばにいて安心を与えることだけかなって。
実際に私が発作になった時に一緒にいた事がある人2人いるのですが、多くは1人の時に発作が出たので体験は限られます。
その2人はただ側にいてくれたんですよね。
何か声をかけるでもなく、一緒にいてくれただけ。これ個人的にすごく安心しました。(※ちなみにその時私は通院も薬も持ってませんでした
もちろん人によって安心の仕方は違いますが、私の場合はこれで安心できました。
そして「ここにいるよ、大丈夫?」と声をかける。
それだけで十分です。
焦って落ち着かせようとしたり、理由を何か聞いたりする必要もありません。
発作は必ず時間が経てばおさまります(パニック発作であれば
薬はありですよ、頓服を本人だけでなくあなたも常備してあげるとか。
パニック障害不安障害の人はお守りみたいに発作に対しての頓服を持っている人の方が多いです。
寄り添う人にできる一番のことは「何もしないで一緒にいること」かもしれません。
ただ、稀に別の体調不良の可能性もあるのでその時は医療の助けを頼ってください、これは状況に応じて対応してあげて下さい。
下記症状はパニック発作でない可能性が高いので覚えておいてください。
- 意識を失った・呼びかけても反応しない
- 痙攣(けいれん)している
- 強い胸の痛みやしびれ(心筋梗塞・不整脈の可能性)
- 倒れた後にぐったりして回復が遅い
- 初めての発作で原因がまったく分からない
この場合は医療的対応が必要です。迷わず119、もしくは病院へ。
ちなみにパニック発作で死ぬことはありませんが、発作がでたら119でも全然OK。
この障害は誰のせいでもないからこそ
私はパニック障害・不安障害を経験した者として、思う事があって…この障害は誰のせいでもないとおもっています。
自分のせいでもなければ、支えてくれる人のせいでもないし、会社の人のせいでもなければ、環境のせいでもない。
きっとこれは、本人が気付くと思います。
ただ、ストレスの原因は必ずあったと思います。
少しずつ積もった疲れや不安が、たまたま心や体に強く響いてしまった。
雨が続けば地面がぬかるむように、誰にでも起こりうることだと。
特別な弱さでもなければ、努力不足でもないんですよね。
そして、寄り添う人に知ってほしいのは「あなたが解決できなくてもいい」ということ。
心配も必要ありません。
本人にとっても、寄り添う人にとっても「責めない」「背負い込まない」ことが回復への大切な一歩だと私は思います。
最後に
もし寄り添うことがあなたにとってストレスになっているのなら、一度立ち止まって考えてみてください。
ストレスを抱えてまで寄り添う必要はありません。
その人があなたのストレスになっては意味がありません、誰かのために生きる決心があるのならそれは素敵な事ですが、あなたの人生はあなたのものです。
誰のものでもない。
もちろん、あなたのなかでストレスには強い、自分は流されたりパニック障害不安障害にならないと、思っているかもしれません。
私もそうでした。
だからこそいいます。
無理はしてはいけません。
まずはあなた自身を大切にしてあげて下さい。
あなたの寄り添いたい素敵な気持ちはこの記事に辿り着いたことで、すでに自体が証明しています。


