心療内科に行かないと決めた時の話

私はパニック障害不安障害と確信に変わったのは病院からの診断ではなく、自己判断です。

では、なぜ私がパニック障害不安障害と分かったにもかかわらず、心療内科に行かなかったのか。

簡単に言うと、行っても意味がないと思ったからなんですよね。

メンタル的な事なら気持ちだろって。今思うと半分合ってて半分合ってませんでしたね。

ただ、今の私が当時の私にアドバイスするなら…

まずは症状に関係する病院に行き、異常がなければ、すぐ精神科もしくは心療内科に行きましょうあなたに見合った治療と薬を提案してくれます。そして、「パニックリンゴ」を読んでください

です。

ではそもそも、私がなぜ心療内科に行かずに「パニック障害」「不安障害」と判断できたのか、なぜ心療内科に行かなかったのかお話しします。

目次

なぜパニック障害不安障害と分かったのか

まず、私は「めまい」「動悸」「息苦しさ」「吐き気」「発作」これが唐突もなく出てくるというのが当初の症状でした。

後々どんなパターンで出てくるか分かったのですが、当初は全くもってそんなことを考えてる余裕もなく、とにかく何でもいいので、「過労」と「栄養失調」とかではなく病名が欲しいと思っていました。(精神疾患以外の)

なので、「めまい」「動悸」「息苦しさ」「吐き気」「発作」に関係がある病院はほぼ行きました。

ただ、何も出てこなかったんですよね。ポリープとアレルギーは犬全般でした。

もちろん、結果としては最高ですよね、身体はデータ上健康。

じゃぁなぜ「めまい」「動悸」「息苦しさ」「吐き気」「発作」がこんなにも唐突もなく出てくるのか…

ここまで行ったら分かりますよね。上記の病院に行って異常がないなら。

心の問題ですよね。

当時は、なんか素直に受け入れられなかったんですよね。お恥ずかしい。

なので、意を決してその障害について自分なりに調べた時にめちゃくちゃ当てはまりすぎて…。

ただ、自分が精神疾患になるはずがないと認めたくなかった。

すごく嫌だったし、なぜ私がみたいな。なんか弱い感じがして。

まぁーこの時はかなり落ち込みました。

でも、落ち込んでもいられないのと「早く治したい!良くなりたい!完治したい!」という思いが先行しまくって、「なぜこういう症状になるのか」を調べに調べました。

ちなみに、当初のこの考え方や思考も全て、”私にとって”マイナスに働いてたんですよね笑

まぁこのあたりからどんどん悪化していきましたね。

パニック障害、不安障害特有のシチュエーションである乗り物だけとか、人込みが、とかだけではなかったんですよね。悪化しすぎて玄関を出たらなくなったり。

そして調べに調べた結果から、心療内科に行かない事を決めます。

なぜりんごは、心療内科に行かないと決めたのか

とにかく、自分の症状について調べました。

その結果、たくさんの事が分かったんですよね。

個人的な思いや、分かった内容も踏まえて、私が心療内科に行かないと決めた理由は大きく4つです。

  • 私にとって心療内科・精神科のイメージがかなり良くなかった事
  • 通院しても治ってない人が大勢いるという事
  • 調べていくうちに、解決方法が自分にしかないのではと思った事
  • 自分の内面と向き合う期間なのかもしれないと思った事

これらが私が心療内科に行かなかった理由です。

ざっくりですが、ひとつずつ話していきます。

理由その①:「心療内科=良くない場所」という誤解

当時の私は、心療内科や精神科に対して強い偏見をもっていました。

そして、薬に対しても。

自分が精神的なサポートの薬を飲む事や、心療内科に通院する立場になることが想像できず、「薬漬けになるのでは」「心療内科に通院する自分やだ」とか訳の分からないマイナスのイメージばかりを膨らませていました。

今振り返ればそれは大きな誤解で、むしろ心療内科は安心して症状を話せる数少ない場所であり、薬を強制される事もなく、そして薬も適切に使えば圧倒的な回復の手助けになるし、悪化も防げるという。

当時はそのことに気づけず、偏ったイメージだけで距離をとっていました。

理由その②:「通院しても治らない人が多い」という情報

いろいろ調べる中で、〇〇年通院してますとか、パニック歴不安歴〇〇年今でも〇〇飲んでます。みたいなワードを本当に良く見かけたんですよね。

しかも関連する本にしても、実際に経験して回復した人の体験談は少なく、カウンセラーや専門家が「患者を見てきた」立場でまとめた内容が多かったんですよね。

もちろん参考にはならないことはないですが、自分が求めていた「同じ立場からのリアルな声」には出会えませんでした。

通院してても治らない情報が大多数で、もしかして薬とか通院とか意味がないのではないか?と思ったからです。

今だからこそ、回復した経験談、完治した経験談がほぼなかった理由は分かります。回復した人が発信しない理由は理解できますが、当時の私は「情報の偏り=現実」だと信じ込んでましたね。

この障害は薬に頼る、病院に行く事が回復する為に、本質的に必要なことではないのか?と率直に感じていました。

今思うと、これは半分あってますよね。

理由その③:答えは自分の中にしかないと思った

発症した当初、私はまず徹底的に自分の症状を調べました。

その中で気づいたのは、同じ「パニック障害」「不安障害」でも原因やきっかけは人によってバラバラだということ。

情報で言うならシチュエーションは同じで、それに対するアプローチが多い事。

もっと根本的な原因があって、それは人に寄ると思った時に、は「結局、自分の中にしか答えはないのではないか」と思いました。もちろん医学的に深く理解していたわけではなく、あくまで調べた情報と直感を合わせた大前提にすぎません。

ただ、通院や薬で身体を整えても、思考のクセや根本的な原因が解決されていなければ、発作は起きるのでは?と色んな情報から感じました。「電車乗れるようになりました」→「仕事行けるー」→「再発」みたいな

だからこそ、自分で状況を振り返り、何が引き金になって発作が起きたのか。なぜこんな事が起こるのかを探ることが必要だとおもったんですよね。これって病院の先生が知るわけないですよね。

発症したシチュエーションではなく、なぜこの障害になったのか。

自分でなんとかしたいし、自分で何とか出来る障害だと。

思ってましたね。

理由その④:強制的に立ち止まる期間だった

デリケートな症状なんだと理解した事で、外に答えを求めるのではなく、内側に答えを求めようと思いました。

まぁ私にとっての人生の本質さぐりみたいなことを強制的にやらされてというか。

私が思ったのは、一旦ここで強制的に”身体がストップした”のだと受け入れました。(パニック障害不安障害はこの時は受け入れられませんでしたが)

なんていうか、そのままでいいのか?的な。ちょっとスピっぽいですよね。

当時の自分を例えるなら「運転者は元気だが、車体はぼっろぼろの状態でアクセル踏みまくってた」のだと思います。

治したい!!回復したい!!と意識は前向きですが、身体が完全に動かない。

いったん自分の気持ちや、生き方を見つめ直すきっかけと言うか、でも、きっかけを与えてくれたにしてはめちゃくちゃしんどいぞとか思いながら。

症状がストレスや思考、環境など、あらゆる側面から影響しているので、何かしら気が付かずに我慢してた事、嫌いだったこと、自分がしたいこと、したくない事の様な「自分」とは?みたいなお題をたててましたね。

ただ、今だから言えるのは本当に本当に内面と向き合う良いきっかけでした。

この4つが主に、私が心療内科に結果として発症から2年間いかなかった理由です。

まとめると、当時の偏ったイメージや「通院しても治らないのでは」という情報への不安から、結局は自分自身と向き合い、自分の中にしか答えがないと感じたからと。

ただ、印象として心療内科は必要ない、病院に行かなくても治るという事を言いたいわけではないので、回復した今の考えを話させてください。

今の心療内科への考え方の違い

自力で回復した今だから言える事は…もし、今同じ症状になったら…

そっこーで行きます。

光の速さでいきます。

ただ、当時「パニック障害」「不安障害」と何もしらないまま病院にいっていたら、確実にこの障害にのまれていたと思います。病院や薬がなくては生きていけない状態と言うか。

今の私がもし改めてパニック障害不安障害を発症したら、そっこーで心療内科に行き、通院し薬をつかいながら身体を整え、自分が回復の為にとった有効的な行動を毎日行い、圧倒的な回復ができる自信はあります。

そのくらい、精神科や心療内科といいますか、病院や薬のイメージが変わりました。

やはりどう考えても医者(専門医)は身体の事を良く知っていますし、薬は「ずれた土台」を「回復できる土台」に整えるもの(サポート的存在)だと今は思います。

だからと言って病院だけ行けば治るのかといったらそうではないと私は思います。

今話した通り、行きながら私が出来る事をします。

病院に行けば治るのか?

私の答えはNOです。

この「パニック障害」「不安障害」は病院に行く“だけ”では治らない可能性が圧倒的に高いと私は思います。

この障害は考え方や思考のクセが定着してしまったり、根本的な原因にアプローチしていなかったら簡単に症状が出てきてしまします。

そして、それが何年も続けば続くほど思考は根強く残り、ストレスも同じように溜まり再発してしまうと思っています。

例えば、仕事のストレスが溜まり、電車で発作が出て、病院でお薬をもらって電車に乗れるようになり、また仕事に行く。電車に乗れるようになった―やったー。ではないんですよね。

電車に乗れるようになったことは良い事です。ただ、これ再発しかねないと私は思っています。

根本的な原因が解決されていないのが分かりますよね。

定着してしまった思考や日常のストレスに自分が気付き、あなたなりに改善していかなければならない、むしろそこに気づいたら一気に改善する方がいいと私は思います。

そしてその環境で自分を癒してあげることが大切です。

だからこそ薬や通院に頼るだけではなく、日々の思考や習慣を自分なりに整えていくことが必要になります。

ネガティブでもポジティブでもなく、自分が大切にしたい感覚に気づけたとき、私は一気に回復していきました。

風邪なら薬で治りますが、この障害は根本的なストレスを理解し、自分に合った生活習慣を積み重ねることで土台を再構築していくものだと思っています。

無理をせずあなたのペースで、今日の自分を褒めながら回復していきましょう。

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※このブログサイト内に書かれている発言や文章は、パニック・不安障害(重症化)を経験した私個人の体験に基づく記録や感想です。医学的な根拠や治療効果を保証するものではありませんが、同じような状況にいる方にとって、少しでも気づきや手助けになればという想いで書いています。医療や薬を否定する意図はまったくありません。それぞれに合った選択があると思っています。症状や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。

りんごの部屋

リンゴノヘヤ

この先は、「パニックリンゴ」にも書いていない、検索しても出てこない回復のリアルがあります。情報も、プライベートも、仕事での揺れも、心が折れそうになった瞬間も...、もっと私のありのままを綴っています。そして、クスっとなるような楽しい、笑える場にもしたいと思っています。音声も動画も。

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